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第11回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム


2015年12月19日に、クローバープラザ(福岡県春日市)において、「第11回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」を開催しました。今回は、共催校の福岡教育大学と協力し、初めての九州地区で開催として、全国の大学教職員、学生等419名(関係者含む)にご参加いただき大変盛大な会となりました。大規模なコンサートと日程が重なってしまい、参加者の皆様には宿泊施設の取りにくい中、遠方からも大勢の方にご参加して頂き、感謝申し上げると同時に、皆様のご支援ご協力に深く感謝申し上げます。

プログラムは2日間に分けて開催し、1日目はアフタヌーンセッションとして、オープニングにはじまり、聴覚障害学生支援に関連した4つのミニセミナーや、個別にじっくり話せる相談コーナー、聴覚障害学生支援に関する最新の技術に触れられる機器展示など、さまざまな催しで大変賑わいました。

中でも「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト 2015」には、全国17の大学・団体から応募があり、情報保障の新たな方法をはじめ、学生同士の繋がりを意識した取り組み、地域を巻き込んだ活動など、さまざまな内容が発表・紹介されました。例年のポスター発表に加え、今回は各大学・団体に30秒のPRタイムを用意して、ステージから参加者全員に対して各自の取り組みを紹介するという新しいスタイルを取り入れました。
『聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2015結果発表』のページ へ

アフタヌーンセッション写真


また、「相談コーナー トーク&トーク」では、参加者の方々が日ごろの支援業務や大学生活の中で抱えている個々の悩みや課題について、具体的な解決策を持ち帰って頂くため、聴覚障害学生支援の専門家や現役の支援担当職員等、支援の知識や経験が豊富な方と個別に相談できる場を設けました。幅広い相談ができるよう、PEPNet-Japan運営委員、聴覚障害のある大学教職員、支援担当職員などさまざまな立場から17名に担当いただきました。

「ミニセミナー・ワークショップ」では、「大学における情報保障で音声認識技術を活用するには―効果と課題、導入のポイントー」、「やってみよう!連係入力―基本的な設定と入力体験―」、「解説!就職に向けた準備―模擬面接を通して―」、「補聴システムを使ってみよう!―システムの概要・導入例・活用ポイント―」という4つのテーマについて、各30分程度の講演および活発な意見交換が行われました。

「聴覚障害学生支援に関する機器展示」では、以下の発表がありました。

  • スマートフォンを活用した「モバイル型遠隔情報保障システム」、遠隔情報保障システム「T-TAC Caption」(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 三好茂樹准教授)
  • ウェブベース遠隔文字通訳システム「captiOnline」(筑波技術大学産業技術学部 若月大輔准教授)
  • シースルーメガネ型リアルタイム字幕提示システム(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 小林正幸教授)
  • デジタルワイヤレス補聴システム「Roger」(フォナック・ジャパン株式会社)
  • 情報保障サービスe-ミミ(株式会社アイセック・ジャパン)
  • UDトーク(シャムロック・レコード株式会社)
  • 聴覚障がい者参加型コミュニケーションツール「LiveTalk」(株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)


その他、PEPNet-Japan連携大学・機関活動紹介ブースでは、全国の連携大学・機関の活動や各事業の取組がパネルで紹介されました。 特に今回は初めて九州地区で行われることから、九州地区、沖縄地区で障害学生支援に取り組む大学の様子を全国の参加者に紹介するための展示スペースも設けました。

2日目は4つの分科会に分かれ、(1)平成28年4月からスタートする障害者差別解消法による合理的配慮の考え方にもとづいて、大学に求められる聴覚障害学生支援とは何かを、3大学の事例をもとに考えていく「基礎講座 聴覚障害学生支援再入門―合理的配慮の考え方にもとづいて―」、(2) 聴覚障害学生が自ら行動し、意思を表明するために必要となる技術や構えを学ぶ「合理的配慮の時代に求められる聴覚障害学生の構えと技術」、(3)情報保障技術の向上を目指した「一緒にスキルアップPart2 ―ノートテイク・パソコンテイク・手話通訳―」、(4)地域連携の意義や役割、課題等について議論を深め、九州・沖縄地区の実践から学べる機会を設けた「チバリヨー!最初で最後の九州・沖縄開催としないために―地区の実践から学ぶ―」を行いました。いずれも、非常に充実した意見交換が行われました。

■分科会

[分科会1]
分科会1写真 基礎講座「聴覚障害学生支援再入門―合理的配慮の考え方にもとづいて―」では、聴覚障害学生支援に求められる支援への姿勢や大学に求められる対応などについて、3大学の事例をもとに参加者とのディスカッションを行いました。今後、本格的な支援体制の構築を検討されている大学のみならず、学生の参加者からも支援について改めて振り返る機会となったとの声が寄せられ、非常に有意義な時間となりました。

[分科会2]
分科会2写真 「合理的配慮の時代に求められる聴覚障害学生の構えと技術」では、聴覚障害学生が自らの意思をうまく伝えていくためにはどのような方法を取り、どう行動すればいいのかを聴覚障害学生を中心としたグループによるロールプレイやディスカッションを通じて学びました。ディスカッション中は情報保障はつけず、ミーティングシート等を活用しながら手話もしくは音声で話し合っても良いとし、教職員等の参加者は自由にその周りを歩いて見学する形としました。

[分科会3]
分科会3写真 「一緒にスキルアップPart2―ノートテイク・パソコンテイク・手話通訳―」は、情報保障者のスキルアップに焦点を当て、手法ごとにグループに分かれて模擬通訳映像の観察・評価を通じて情報保障技術の向上を目指した議論を行うことを目的に企画したものです。また、あわせて情報保障者として求められる姿勢や大学教職員との協働のあり方を探ることを第2の目的としました。それぞれの手法について、具体的なディスカッションをすることができ、より高等教育場面に即した技術を模索するよい機会となりました。

[分科会4]
分科会4写真 「チバリヨー!最初で最後の九州・沖縄開催としないために―地区の実践から学ぶ―」は、初めての九州・沖縄地区を記念して企画されたもので、「地域の大学間の連携」と「地域の高校と大学間の連携」の2つを討論の柱として置き、九州・沖縄地区の大学や特別支援学校の取り組み報告から、連携の意義や課題、役割について議論を深めました。

■全体会Ⅰ
[特別企画]
特別企画写真聴覚障害学生支援に関する事例を通じて障害者差別解消法の理解を深めることを目的に、特別企画として「どうする?どうなる?合理的配慮―事例から読み解く障害者差別解消法―」と題した公開事例検討会を行いました。本学の白澤麻弓准教授が司会を担当し、講師として、藤木和子氏(弁護士)、池谷航介氏(大阪教育大学)、松岡克尚氏(関西学院大学)、村田淳氏(京都大学)をお迎えし、熱い事例検討がステージ上で繰り広げられました。

本シンポジウムの開催にあたりましては、企画コーディネーター、講師等、多くの方々にご協力頂きました。また、ご参加頂きました皆様にも厚く御礼申し上げます。

2016年1月吉日
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)事務局



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第13回シンポジウムを開催します!

第13回シンポジウムを10月28〜29日に札幌学院大学(北海道江別市)にて開催します。詳細は以下バナーをクリックしてご覧下さい。

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