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Q 聴覚障害になった時期によって何か違いは生じますか?

一般的に先天性聴覚障害を含む子どもの聴覚障害と後天的な聴覚障害であるおとなの聴覚障害で以下のような特徴の違いが見られます。

子どもの聴覚障害
心身ともに発達中の子どもに聴覚障害が起こると、それが早い段階であればあるほど、言葉を話す能力や、理解力、表現力の発達が遅れるなどの学習、および性格形成にもかかわる精神的な影響が深刻なものとなります。
重い難聴に比べて、軽度から中等度の子どもの難聴の発見は遅れることがあります。聞こえているように見えるし、言葉もとりあえず発達しているように見えるからです。しかし、音としては聞こえていても、意味を理解しにくいままの状態であったり、場合によっては音声の一部が聞こえないまま成長し、後になって言語発達の問題に気がつくこともあります。

おとなの聴覚障害
子どもの難聴が「言語を獲得することの障害」をもたらすのに対して、すでに言語を獲得しているおとなの難聴は「情報を獲得することの障害」であるといわれます。
おとなであれ子どもであれ、難聴は人とのコミュニケーションに障害をもたらすものですが、人生の中途で難聴になった人の悩みは、まず周囲からの音声情報が入りにくくなることです。相手の言っていることがわからない。みんなが知っていることを、自分だけ知らされなかった。そこで、もう一度言ってもらったり何が起こったのか尋ねてみる。しかし、聞き取りにくいので、また繰り返してもらう。そして、なんとか理解したつもりでいたら、聞きまちがえていたらしく、とんちんかんな応対をしてしまった。このようなやりとりが続くうちに、相手もうんざりしてしまうのです。
難聴者にとってやりきれないのは、聞こえないことそのものより、話が通じないと、相手にやっかいな人間だと思われ、コミュニケーションが閉ざされてしまうことなのです。

TipSheet「聴覚障害」大沼直紀より
(2007/11/30)

参考になる資料

子どもの難聴とおとなの難聴については、以下のTipSheetに概要がまとめられています。
チップシート聴覚障害1チップシート聴覚障害2
TipSheet「聴覚障害 ③」
 大沼直紀(筑波技術大学)

 聞こえのしくみと難聴
 →ダウンロード(pdf)


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