タクチュアルボコーダ
聴覚障害者に話し言葉を伝達するこをを目的とした装置である。この装置の原理は音声用戊コーダと同様であるが、出力をリアルタイムかした触覚ディスプレイにしてある。北海道大学で研究開発された装置が有名である。これは、音声入力を複数チャンネルの帯域に分割し、それぞれの帯域に割り当てた触振動子を振動させる。触振動子ディスプレイは圧電素子で作られ、指先でどんな発声であったかを識別する。その後、電子回路に工夫がこらされ側抑制機能などが加えれれた。触覚ディスプレイの代わりに電極アレイを用いるものも米国Smith-Kettlewell研究所で試されている。
触振動パターンを認知しやすくするために考えられたのが製品科学研究所(現、生命工学工業技術研究所)で試作された装置である。図はシステムの原理を示す。
残念ながら、タクチュアルボコーダを利用するには使用訓練が必要で、装置単独では聴覚障害者の会話を完全に支援するには至っていない。それは、触覚ディスプレイに表示される振動パターンを認知できる数には限界が伴うからでる。現在では、会話に現れるアクセントとかピッチなど特定の情報を提示する補助装置に使われる。
会話情報伝達装置
触覚ディスプレイに表示されるパターンの種類をたくさん記憶しきれないことに着目し、文字のわかる聴覚障害者であれば理解できるように触覚ディスプレイに発語した文字を表示する方式もある。図は製品科学研究所(現、生命工学工業技術研究所)で試作された装置を示す。
触覚ディスプレイの大きさ | 46mm x 163mm |
触知ピンの駆動機構 | 圧電素子(PZT) |
触知ピンの本数 | 9 x 7 |
触知ピンの間隔 | 4mm |
触知ピンの形状 | 1.5mm(円形) |
触知ピンのストローク | 約200マイクロm |
触知ピン駆動周波数 | 200pps |
ディスプレイの特徴 | ダイナミック型 |