筑波聴覚障害学生高等教育
テクニカルアシスタントセンター

支援技術開発

本事業で開発を進めている支援技術について、ご紹介します。いずれのシステムも無償でご利用頂くことが可能です。但し、入力者はご利用の皆様でお手配下さい(入力者の派遣は行っていません)。

遠隔情報保障システム
「T-TAC Caption」

遠隔情報保障システム「T-TAC Caption(ティータック・キャプション)」は、通常は同室内で行われるパソコンノートテイクを、遠隔地から行うためのシステムです。パソコンノートテイクを行うための機能だけではなく、通信機能を備えたシステムとなっており、筑波技術大学 三好茂樹教授により開発されました。
2016年に発生した熊本地震の際には、本システムを活用して被災地域にある1大学に対し、全国の4大学から授業支援を実施しました。その他、高等教育機関に限らず初等・中等教育場面でもご活用頂いています。

システム詳細

通信機能としては、教員の発話を取得しノートテイカーの元へ送る機能や、教室側の映像を送る機能、そして、聴覚に障がいのある利用学生とノートテイカー間での会話を行うためのチャット等があります。

遠隔情報保障システム「T-TAC Caption」』:イメージイラスト

必要機材に関して

  • 聴覚に障がいのある利用学生(教室など)

    • インターネットに接続可能なAndroid OS或いはiOS搭載のスマートフォン或いはタブレット/1台

      ※音声の取得方法によって、外部マイクを用意

  • ノートテイカー

    • インターネットに接続可能なパソコン/各1台

      ※音声の聴取方法によってスピーカやヘッドホンを用意

システム利用までの流れ

T-TAC事務局宛に「T-TAC Captionシステム貸出希望」のご連絡をお願いします(お問い合わせページからご連絡下さい)。注意事項をご確認頂いたうえで「T-TAC Captionシステム使用許諾申請書」をご提出頂き、ご利用目的等をもとに貸出について判断をさせて頂きます。
その後、「利用者用T-TAC Captionアプリ・インストール手順」「情報保障者専用ウェブサイトURL」「専用パスワード」をご案内いたします。

※年度ごとに利用実績の報告と、申請書の提出をお願いしています。

携帯電話を活用した聴覚障がい者向け
『モバイル型遠隔情報保障システム』

『モバイル型遠隔情報保障システム』は、スマートフォンなどの携帯電話を使って遠隔地から情報保障を受けるシステムで、「パソコンノートテイク」や「音声認識」と組み合わせて使用できます。利用者側の機器が携帯電話と小型マイクのみというシンプルな構成のため、移動や活動を伴う実習、実験、施設見学等の授業や、屋外での授業で情報保障を行うことができます。
そして更にその効果を確認し、より良いものへと近づけてゆくための導入実験を行うプロジェクトを立ち上げ、2009年3月から2010年3月の間に様々な実証実験を行いました。この実績をもとに、2011年に発生した東日本大震災で被災した地域にある4大学に対し、全国13大学の学生が入力者として授業支援のボランティアを実施しました。

※「モバイル型遠隔情報保障システム」は、国立大学法人 筑波技術大学を代表として、ソフトバンクモバイル株式会社、NPO法人 長野サマライズ・センター、国立大学法人 群馬大学、国立大学法人 東京大学先端科学技術研究センターおよびMCC HubneTの協同研究グループで開発・実証実験を行ってきたシステムです。

システム詳細

本システムは、2~3名の入力者が連携しながら話者の言葉を要約して字幕化する「パソコンノートテイク」を、スマートフォンなどの携帯電話に表示させるシステムです。入力者と利用者が離れた場所にいても情報保障をできるのが特徴です。さらに、スマートフォンなどの携帯電話を使用するので、大がかりな設備がなくても利用することが可能です。

携帯電話を活用した聴覚障がい者向け 『モバイル型遠隔情報保障システム』:イメージイラスト

必要機材に関して

  • 聴覚に障がいのある利用学生(教室など)

    • 音声通話が可能な携帯電話(iPhone等のスマートフォン)/1台 ※字幕表示を兼ねる
    • 携帯電話に講師の音声を送るマイクロフォン(Bluetoothマイク)/1台
  • ノートテイカー

    • 音声通話が可能な携帯電話(iPhone等のスマートフォン)/1台
    • 字幕入力用パソコン/2台
    • 字幕配信用パソコン/1台
    • 字幕データ配信のためのデータ通信カードまたはブロードバンドルーター(グローバルIPアドレスの取得が可能なもの)/1台
    • パソコン3台をローカルネットワーク接続するためのストレートLANケーブル/3本、スイッチングHUB/1台

      ※音声の聴取方法によってスピーカやヘッドホンを用意

      ※音声通話を使用するため、携帯電話の契約プランは音声通話とパケットデータ通信の定額制サービスを利用することを推奨します。

システム構成・マニュアルは下記サイトからご覧頂けます。詳細につきましてはT-TAC事務局宛にお問い合わせ下さい(お問い合わせページからご連絡下さい)。